「未経験歓迎」と書かれた求人に応募したのに、なぜか書類で落とされたり、面接でも微妙な反応をされたり…そんな経験はありませんか?
「未経験歓迎って、もしかして嘘なの?」と感じたことがある方も多いはずです。
実はこの「未経験歓迎」という言葉、企業側の採用戦略や都合によって使われているケースもあるんです。
この記事では、現役人事の目線から「未経験歓迎」に隠された本音と、信頼できる求人の見極め方をお伝えします。
未経験歓迎=誰でもOKではない
まず知っておいてほしいのは、「未経験歓迎」と書かれているからといって、誰でも採用されるわけではないということです。
企業側の本音としては、「業務の実務経験がなくてもいいけど、ポテンシャルがある人がほしい」が正しい表現。
たとえば営業職の求人で「未経験歓迎」と書かれていた場合、
最低限のコミュニケーション能力や、継続的に努力できる姿勢があることが前提となります。
人事としては「すぐに辞めずに、積極的に学ぶ姿勢のある人」を見極めようとしているのです。
「未経験歓迎」と書く企業の3つの本音
次に、企業が「未経験歓迎」と記載する背景には、主に以下の3つの理由があります。
人手不足でとにかく数が欲しい
慢性的に人が足りていない業界や、離職率の高い職種では「未経験でもOK」と間口を広げて採用数を稼ごうとするケースがあります。
この場合、採用後の教育体制が整っていないことも多く、入社してから苦労する可能性があるので注意が必要です。
経験者が集まりにくいニッチな職種
たとえばITエンジニアや医療系、製造業など、専門知識が必要な業界では、そもそも経験者の母数が少ないことも。
そのため「未経験から育てる前提」で募集している企業もあります。
この場合、教育制度やOJTの有無が求人票で見極めるポイントになります。
若手のポテンシャル層を早めに囲いたい
「将来性を重視して若手を採用したい」という企業も、「未経験歓迎」のワードを使って若年層の応募を狙っています。
この場合、年齢による足切りがある可能性もあるため、35歳以上の方はやや厳しくなるケースもあります。
“嘘”に近い「未経験歓迎」求人を見抜くポイント
すべての「未経験歓迎」の求人が信頼できるわけではありません。中には、実態とズレているものも存在します。
以下のポイントをチェックして、あなた自身で見極められる力を身につけましょう!
- 募集要項に矛盾がないか
「未経験OK」と書いてあるのに「即戦力歓迎」「◯年以上の経験必須」などの表記がある場合は要注意。 - 研修・教育体制の記載があるか
「入社後にどう育てるか」が明確に書かれていない求人は、育成するつもりがない可能性も。 - 離職率や企業口コミを調べる
転職会議やOpenWorkなどで、実際に働いていた人の声をチェックしましょう。
- 面接で育成に関する具体的な質問を
「これまでに未経験から活躍した社員はどのような経歴ですか?」などの質問が有効です。
未経験歓迎でも受かる人・落ちる人の違い【現役人事の目線】
採用現場では、「この人は育てられる」と感じるかどうかが重要な判断軸になります。
では、未経験歓迎の求人で受かる人と落ちる人の違いとは何でしょうか?
受かる人の特徴
- 「なぜこの業界・職種を選んだのか」が具体的に語れる
- これまでの経験から“活かせる強み”を言語化できている
- 学ぶ姿勢や謙虚さ、仕事への熱意が伝わる
落ちる人の特徴
- 「なんとなく応募しました」といった受け身なスタンス
- 志望動機が曖昧で、業界研究が不十分
- 「仕事がラクそうだった」「人間関係がよさそう」など表面的な理由だけ
信頼できる「未経験歓迎」求人の見極め方
「応募したいけど不安…」そんな時は、以下のようなポイントを確認してみてください。
- 教育制度やキャリアパスが具体的に書かれている
- 面接での質問や対応が丁寧(一方的な圧迫感がない)
- 入社後のサポートや研修内容について説明がある
- 未経験から活躍している社員のインタビューや実例が記載されている
上記がそろっている求人は、未経験者を本気で育てるつもりがある可能性が高いです。
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まとめ|「未経験歓迎」はチャンス!だまされずに見極めよう
「未経験歓迎」と書かれているからといって、すべてが好意的な意味で使われているとは限りません。
しかし、きちんと見極めれば、キャリアチェンジのチャンスを掴めるのも事実です。
「未経験歓迎」の裏にある企業の本音や採用方針を見抜くことで、自分に合った職場を選ぶ目が養われます。
もし不安がある場合は、転職エージェントを活用して、プロの目線でサポートを受けるのもおすすめです。
チャンスを活かすも逃すも、自分次第。理想のキャリアへの一歩を踏み出してみましょう!